2013年6月25日火曜日

スコットさんてどんな人③

おはようございます、タカ牧師です。

GWも今日でおしまい。のんびり最後の休日を過ごしている人も多いかと思います。

いや、それとも明日からの仕事に気が回り始めてそわそわしている人もいるでしょうか。

仕事と休日、メリとハリ。(いやハリとメリ?どっちがどっちか分からないけど・・・。)

さてスコットさんの紹介が続いています。
スコットさんの著書最新作が「福音の再発見」なのですが、それ以前に出している本で
The Jesus CreedThe Blue Parakeetと言うのがあります。

前者はスコットさんのブログ・タイトルにもなっています。
クリードは「信条」のことで、ジーザス・クリードは「イエスの(基本的な)教え/戒め」くらいに思っていました。
(タカ牧師はどちらもまだ読んだことがありません。)

ブルー・パラキート(青インコ)に至っては、題名の意味が???でした。
このビデオでようやくこれら二つの本の意図しているところが分かったような気がします。

スコットさんは著名な新約聖書学者ですが、彼は新約聖書を知ることだけでなく、如何にそれを生きるか、と言うことに深い関心のある人だと分かりました。

このオリベット・ナザレン大学で行なわれた講演では、ブルー・パラキートの話から入ります。

ある時スコットさんが面白くもない本を読んでいる時、庭の藪に青い鳥が見えました。どんな鳥だろう色々見ていたのですが、やがてその鳥の周りに雀が集まってきました。
最初のうち雀はこの闖入者を警戒して、青インコが何か動きをする度にぱっと飛び去りました。

しかしやがて雀たちはこのよそ者の青インコを仲間と認めたようです。
この出来事をスコットさんは、イエスとイエスの周りに集まったアウトサイダーたちを読み解く喩えに用いているようです。

イエスの生き方は当時の立派な宗教家であるパリサイ人とは違っていました。
パリサイ人は律法を守る人しか仲間と認めてくれなかったけれども、イエスは娼婦・取税人たちを歓迎しました。
パリサイ人は「悔い改め」を仲間になる条件としましたが、イエスは最初から仲間に迎え入れたことによって彼らの人生が改まりました。

現代のクリスチャンは「よそ者」をどう受け止めるのか・・・と言う挑戦がブルー・パラキートのエピソードに込められているのですね。

ジーザス・クリードは旧約聖書の律法を二つの戒めに要約したイエスの教えを現しています。(マタイ22章34-40節)
神への愛と隣人愛。

これをユダヤ人たちのように日々何回も唱え、また実践することの大切さをスコットさんは深く考えています。

その影響を受けた飛び切り優秀な学生が卒業後の進路を相談しにスコットさんの元に来たそうです。
進路①:デューク大学神学部から奨学金をもらって、スタンレー・ハウアーワス教授の元、修士と博士を取得する。
進路②:この学生が始めたホームレスへの奉仕を継続するためこの地に残る。

スコットさんは、「貧しい者たちはいつもあなたと共にいる。学業を終えてからでも遅くない。進学せよ。」と勧めたそうですが、この学生は結局②を選び、その後も首都ワシントンでジム・ウォーリス率いるソージャナース(キリスト教精神に基づく社会正義運動)へと進んで行ったそうです。

「福音の再発見」が問題にしている「個人的救いに特化したキリスト教」の問題は、ミーイズムに捕らわれ、イエスが教えた愛の実践に踏み出さない、貧弱な「福音」だ・・・と言うのがこの本が書かれた背景にあるようです。

ではまた次回。


Originally Posted on 2013 May 06 by タカ牧師

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