(今回はインタヴューの2回目。前回はコーヒーや日本食のことなど軽い話題から質問しました。今度はマクナイト教授と日本の関係について聞きます。)
マクナイト教授はおとなり韓国を含めて世界中あちこちの国々にいらしているようですが、日本はまだですよね。
日本についてはどんなイメージをお持ちですか。
そうだね、少し僕の生い立ちのことを話させて頂くけど、僕は海外伝道にとっても熱心な教会に育ったんだ。その教会は何人もの宣教師をサポートしていてね、その中に日本への宣教師もいたんだ。だからその宣教師が僕が日本を意識する最初のきっかけだったと言えるね。
そ うですか、私が最初にアメリカを意識できたのは小学校1年生の時、アメリカに旅行して帰ってきた先生がスライドでその旅行の様子を見せてくれたのですが、 とてつもなく遠い国に感じられて仕方なかったです。マクナイト教授にとって日本への宣教師一家を通して意識された日本はどんな存在だったのでしょうか。
僕の場合は日本をそんな遠い国として意識すると言うより、日本にいる宣教師家族のためにとにかく一生懸命に祈ることだったね。伝道活動が拡げられ、教会が建てられるように、教会の皆と祈った子供時代が懐かしいね。
そのお話を聞いて被宣教国である日本と、日本も含めて世界に宣教師を送り出す国アメリカと、育つ国によって「外国」を意識することがこんなにも違うのかと思わされました。
さて日本と言う国に対するイメージについて聞かせていただきましたが、具体的に「日本人」とはどんな関わりがおありでしたか。
そうだね印象に残っているのはノースパーク大学(注1)で教えていた時日本人の学生がいたよ。女子学生でね、とっても知的で、才能に恵まれていて、何よりしっかりした信仰を持っていた。彼女は母国に帰って日本の教会のために働くことを深く心に決めていた。
日本でキリスト者として生きることは、家族関係や社会との関係の問題があり、福音に忠実に生き抜くには大変困難な面があることを聞かされていた。だから、彼女のその覚悟を聞いて心にぐっと来るものがあったね。
だから僕の「キング・ジーザス・ゴスペル」が今回邦訳出版されることを聞いて大変光栄に思っているんだ。
(今回のインタヴュー質問はここまで。次回最後のインタヴューでは「福音の再発見」の内容について少し切り込んだ質問をします。)
注1:マクナイト教授は長らくノースパーク大学で教鞭を取っておられましたが(1994-2012年)、昨年からノーザン神学校(旧名ノーザン・バプテスト神学校)で教えておられます。
Originally Posted on 2013 May 13 by タカ牧師
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