立川自由福音教会の高橋先生が自由福音教会連盟牧師会で本書、「福音の再発見」をお取り上げいただき、御講演いただいたようであります。ありがとうございます。
まず、子供が祖父母に向かって「おじいちゃんおばあちゃんが地獄に落ちてしまうのが悲しい」という素朴な信仰の問題から始め、
1.なぜ今、福音の再発見が必要か
2.福音を聖書全体のストーリーから理解し直す
3.バビロン捕囚の中で記された祈りを、原発事故で苦しむ日本の祈りへと変える
4.罪の根本とは、神の支配の簒奪者となること
というテーマで、「東日本大震災」や「福島の原発災害」等との関連で、どう再発見された「福音」をこれらの被害者の方々を含め、痛む方々に「解決があります。天国に行けるのですから」と紋切り型に語るのではなく、本来の聖書の主張に立ち戻り、聖書で紹介されているイエスの福音に立ち、神の御計画とのかかわりで、本来的な神の福音を語ることについて論考しておられる。
もっとも印象に残った最終結論の部分を引用してご紹介したい。
確かに、イエス・キリストの再臨を私たちは待ち望んでいる。その時、主はたちどころにこの地の問題を解決してくださる。しかし、それは、「私たちがパラダイスの夢を見て昼寝をしている間に、神がすべてを解決してくださる」というような意味ではない。それは、何よりも、私たちの現在の労苦を無駄にせずに、完成に導いてくださるという意味であって、私たちの現在の地道な働きを軽んじるようなものではない。イエスの復活によって始まった新しい時代においては、「あなたがたは、自分たちの労苦が、主にあって無駄ではないことを知っている」(Ⅰコリント15:58)と確信を持って互いに語り合うことができる。私たちは、今、「神の国」の完成へのプロジェクトに、「神のかたち」としての誇りと自信を持って参画させていただくことができる。そして、そこでこそ、神によって生かされていることの意味と目的が明らかにされるのだ。
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高橋先生、お取り上げいただき、感謝。